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【少年野球】素人親子でも出来る、スライディングの練習方法!小学校低学年向け

2023年2月11日

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今回はプロの野球指導者のパパに聞いた”小学校低学年向けのスライディング練習方法”をご紹介します!

スライディングの知識がない自分には、なんであんな危険なことをしているのかイマイチわかっていませんでしたが、話を聞くうちにスライディングをやる意味やどういう場面でスライディングをするのか、基礎の基礎から学ぶことが出来ました。

ただ、練習中も本番も子どもにはケガをしてほしくないと思うのが親心。
安全に楽しく練習できる子ども用の練習メニューをまとめました!

野球素人の私でも出来る内容です!

執筆者&監修者の紹介

執筆者:野球素人ママ「アオイ」

◇30代、ワーママ(子どもは年中さんの男の子1人)
◇趣味は「子ども」と「仕事」。平日はとっても忙しい!
◇野球は全くの素人!(学生時代はテニス部)

インタビュー・監修:野球指導者パパ「ケンスケ」

◇30代、全年齢対象の野球パーソナルトレーナー!指導歴は10年以上
◇小学3年生から野球を始め、現在も草野球プレイヤー
◇過去には学習塾の先生をやっていたこともあるため教え方はピカイチ!
◇かなりコアな知識まで豊富な野球オタク

こんな方におすすめ

  • 家で出来る練習メニューが知りたいパパママ
  • 少年野球チームの練習メニューを検討中の監督・コーチ

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「スライディング」って必要?

ヘッドスライディング

素人の私が「スライディング」を傍から見ていて、思ったことがあります。

「普通に走った方が速くない…?」
「危なくない…?」

子どもに危ないことはさせたくないけれど、必要ならば適切な方法で練習させてあげたいと思うのが親心でしょうか…
まずは、「スライディング」がなんで必要なのかをまとめてみました。

なぜ「スライディング」をするのか

野球では、点を取る為には塁を回る必要があります。
毎打席ホームランであれば走塁を意識する必要もありませんが、そんなことはありません。
ヒットやゴロであっても、点を取りに行くためには、走塁を極める必要があります。

走塁を極める中で、スライディングは身に着けておきたいスキルの一つです。

スピードを落とさずにベースに到達できる

ランナーはベースが近づいてくると、オーバーランを防ぐためにスピードを落とさなければなりませんが、スライディングであれば、スピードを落とさずにベースに到達することが可能です。

※オーバーラン:進塁したあと、ベース上で止まり切れずに行き過ぎること。

野手からタッチされづらい・かわしやすくなる

スライディングは低い体勢で行うため、普通に駆け抜けた状態よりも野手からタッチがされづらく、また、かわしやすくなります

どんな場面で「スライディング」を行うのか

次に、どんな場面でスライディングをするのかををまとめました。

二塁・三塁へ進塁するとき

二塁・三塁へ進塁する場合は、各ベースから離れるとタッチアウトになるため、ベースに留まる必要があります。
オーバーランせず、トップスピードでベースに到達できるスライディングが好まれます。

メモ

一塁へ進塁する場合は、ベースを駆け抜けてもOK(タッチアウトにならない)ため、スライディングせずにトップスピードで走り抜けたほうが良いです。
※一塁を駆け抜けた場合でも、二塁へ進塁する意思があると判定された場合(ラインの内側に入って二塁へ走るそぶりを見せたなど)は、塁から離れてタッチされるとアウトとなります。

本塁へ進塁するとき

そのまま駆け抜けるとキャッチャーと接触する可能性があるため、フォースプレー(タッチが必要ない)の場面でもスライディングをすることが基本です。
もちろん、タッチプレーの場合はキャッチャーのタッチをかわすために、スライディングをする必要があります。

「スライディング」の種類

スライディングには大きく分けて3種類あります。

ストレートスライディング(足からのスライディング①)

よくプロ野球の試合でも見かける、一般的な足の太ももとお尻で滑り込む方法を「ストレートスライディング」と言います。
その中でも、滑り込んだ足でベースにタッチしたあとに、そのままベースの上に立ち上がる方法を「スタンドアップスライディング」と言います。
後者は、すぐに立ち上がることが出来るため、ボールが逸れて進塁が可能になった際にすぐに対応できるメリットがあります。

フックスライディング(足からのスライディング②)

一般的な「ストレートスライディング」はスライディング時に前に伸ばした足でベースに到達しますが、「フックスライディング」は前に伸ばした足ではベースをタッチしません。

「足のフックスライディング」は、伸ばしていない(曲げている)足先がベースに到達するように滑り込みます。
「手のフックスライディング」は、スライディングをしながら手でベースを触ります。

手のフックスライディングの方が身体の自由が利くため、野手のタッチを避けやすいです。

ヘッドスライディング(頭からのスライディング)

「ヘッドスライディング」は、両手を前に伸ばして手からベースに飛び込む方法です。
手→胸→お腹という順で地面に接するように飛び込むことで、スピードを落とさないヘッドスライディングが可能です。

ただ、練習をしてヘッドスライディングの正しいやり方を身に付ける前に実践してしまうと突き指や脱臼などのリスクもあるため、小学校低学年の子はオーソドックスな足からのスライディングから練習を始めるのが良いでしょう。

危なくないスライディング練習方法

スライディング2

練習の仕方によってはケガをしてしまう可能性もあるため、特に小学校低学年を指導している場合は大人が気を付けてみているようにしましょう。

オススメの練習場所

ぶっつけ本番で練習するのはケガのリスクが非常に高く、危険です。
まずは、危なくない練習場所からご紹介します。

体育館など、広くて床がつるつるしているところ

最初から凸凹した地面で練習をすると、手足が傷だらけになってしまう可能性もあるため、まずは安全な室内から練習を始めてみることをおすすめします。

また、滑りやすいところでの練習は、「滑る」ということを体感しやすいため、初めての練習場所としてピッタリです。

❶近くに突起物など危ない箇所がない広い場所
❷床がつるつる滑る場所
❸まわりに人がおらず、走ってもOKの場所

この3つを満たしている場所…例えば、体育館やフローリングの部屋や廊下などが適しています。
スライディングのフォームを身に付ける練習から始めるので、靴下を履いた状態で滑れるような場所で、実践に近い形で練習できる場所が良いでしょう。

砂場

次にオススメなのは、公園の砂場です。
実践に近い「土の上」での練習になりますが、地面が硬くないためケガ防止になります。

一定の広さのある砂場の外から走り込み、砂場内でスライディングのフォームを保ちながら滑り込む練習をしましょう。

もちろん、子どもたちが砂場で遊んでいるところにスライディングしてはいけません。
誰もいないことを確認し、安全が確保された状態で練習をしましょう。

具体的な練習方法

次に、具体的なスライディングの練習方法についてまとめます。

大人の股の間を抜ける

親子で楽しく出来る練習です!

大人が肩幅に足を開き、股の間を子どもが走り込んで滑りながら通り抜けます。
たったこれだけですが、スライディングのフォームを身に付けるのに非常に効果的です。

狭い股の間を通り抜けるという動きの中には、「低い姿勢を保ちながら滑る」というスライディングに必要な動きが詰まっています
上半身をなるべく倒した状態でスライディングすることで、きれいにくぐり抜けることができます。

この練習は、子どもの身体が大きくなると股の間を通り抜けられなくなるので、小さいうちにしかできません。
親子のスキンシップもかねてやってみることをオススメします♪

大人が捕球動作をした方向と逆にスライディング

股の間を抜けることが出来るようになったら、スライディングで野手のタッチから避ける練習も取り入れてみましょう。

大人は足を閉じて立ち、子どもが走り込んできたら「右」か「左」どちらかで捕球の動作をします。
子どもは、捕球動作をしていない方にスライディングします。

これを行うことで、野手の動きに合わせたスライディングが可能になります。

スライディングの練習をする時の注意点

スライディング3

スライディング練習の注意点をまとめました。

段階的に練習をして、ケガをしないように気を付ける

スライディングは練習もせずに突然出来るようになるものではありません。
ケガのリスクも高いため、しっかりスライディングの練習をしてから実戦で披露しましょう。

段階的に練習のレベルを上げていくことをオススメします。
まずは静止した状態でのフォームを身に付け、次に安全な練習場所でケガ無くスライディングが出来るようになるまで練習し、そのあとで実際の試合でチャレンジしてみましょう。

まとめ:ケガなく続けるのが一番!

野球素人パパママでも教えられる、小学校低学年の子でも出来るスライディングの練習メニューをご紹介しました。
バッティングの練習方法について触れたときは「楽しく続ける」ことが一番だと記載しましたが、スライディングにおいては「ケガなく続ける」ことが一番重要だと思います。
ケガをしてしまっては、大好きな野球が出来なくなってしまいます!

ただ、小さい子たちは何が危険なのかケガをするまでわからない可能性もあるので、大人がしっかりと近くで見ていてあげることが大事です。

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