お別れの季節、春。
卒園・卒業・卒団時にこれまでの子どもたちの思い出を凝縮したムービーを上映or配布する団体も多いではないでしょうか?
もちろん、少年野球においても「卒団ムービー」と検索をするとYouTubeなどにたくさん投稿されています。
いざ、我が子が所属する少年野球チームの卒団ムービーの制作が必要となった場合、何を準備する必要があり何をする必要があるでしょうか?
少年野球チームにおける卒団ムービーの作り方についてまとめてみました。
執筆者の紹介
執筆者:野球素人ママ「アオイ」
◇30代、ワーママ(子どもは年長さんの男の子1人)
◇趣味は「子ども」と「仕事」。平日はとっても忙しい!
◇野球は全くの素人!(学生時代はテニス部)
◇子どもは年中から少年野球チーム入団!(2チーム目)
卒団ムービーを制作する上で大切なこと
まずは、卒団ムービーを制作する上で大切にすべき2つのポイントからご紹介します。
卒団するメンバーが均等に出演している
卒団ムービー内に卒団メンバーが全員出ていることはもちろんのこと、登場する頻度も均等になるよう心がけましょう。
試合で活躍していた子やチームのムードメーカーで目立っていた子などは、そもそも写真や動画の素材量も多く集まりやすい傾向にあるので、意図せず特定の子ばかりが出ているムービーが出来上がってしまう可能性があります。
しかし、卒団メンバーは皆、暑い夏も寒い冬も土日祝の練習を共にしてきた仲間です。
皆平等に努力をしています。
卒団メンバーは全員”主役”ですので、均等に映るように注意して制作しましょう。
想い・メッセージが伝わる内容
何より一番大事なことは、想いを込めて制作にあたることです。
長いようで短かった子どもたちの少年野球生活、監督・コーチ・保護者という立場から、いろいろな葛藤を抱えながらも頑張る子どもたちを誰よりも応援し、近くで見守ってきたのではないでしょうか?
もちろん、カッコいい写真や動画をふんだんに使用し、動画編集スキルの高い人が仕上げたムービーの方がムービー自体のクオリティは高いと思いますが、多少編集が下手でも子どもたちの頑張りを讃える想いのこもったムービーの方が心に残ったりするものです。
そうは言っても「慣れない動画編集作業でいっぱいいっぱい!」という場合は、編集作業を外部に委託するのもオススメです。
素材集めや構成については自チームで行い、それ以外の専門スキルが必要な箇所については外部委託をすることで、想いを込めることに専念できます。
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卒団ムービーの作り方① 構成・内容を決める
外部委託についても上で触れていますが、外部委託せずに監督・コーチ・保護者のどなたかが卒団ムービーを作ることになった場合の制作の流れを順を追って説明します。
まずは、「構成・内容」を決めるところからスタートします。
どんなストーリーにするのか、どんな情報を盛り込むのか、などを考えていきます。
所要時間は長くても15分程度
所要時間は長すぎると見ている方も飽きてしまいます。
卒団式などで流す場合は15分程度の尺に収まるように制作することをオススメします。
(DVDやBlu-rayに焼いて卒団メンバーに配布予定の場合は、15分に縛られず、特典映像なども収録していると喜ばれるでしょう。)
過去の自チーム&他チームのムービを参考にする
過去の自チームのムービーなどが見られるようであれば、どのようなテイストで作られているのか見ておくと良いでしょう。
また、過去にお兄ちゃん・お姉ちゃんが所属・卒団していた保護者がいる場合は過去にムービー制作に関わっている場合もあるので、どのように制作に取り組んでいたのかを聞いてみるのも良いですね。
また、他チームの卒団ムービーもYouTubeなどで検索をするとたくさん出てきます。
クオリティーの高い卒団ムービーの構成や演出の仕方なども参考にしてみましょう。
卒団ムービーの作り方② 曲(BGM)を決める
次に、卒団ムービーに使用するBGMを決めます。
使用する際には著作権に注意し、必要に応じて利用許可を取得しましょう。
オープニング
いくつか卒団ムービーのオープニングを見てみましたが、最初の掴みの部分は子どもたちのカッコイイシーンや真剣な表情をしている写真のスライドショーが多かったように思います。
卒団メンバーの集合写真を多く使っているムービーもあれば、一人ずつ顔写真と名前で選手を紹介していくムービもありました。
BGMについては、オルゴールやインストルメンタル(歌詞のない曲)を使っても良いですし、選手たちのカッコよさを際立たせるためにアップテンポで勢いのある曲を選んでも良いでしょう。
本編
本編では、子どもたちがこれまでの練習・試合の思い出を想起しやすいBGMを選んであげると良いでしょう。
「その年に流行った曲」が記憶を鮮明に呼び覚ます!
ムービーの構成にもよりますが、学年ごとにスライドショーにする場合は、その学年の時に流行っていた曲をBGMにすると、当時の記憶や想いを思い出しやすくなります。
野球関連イベント(甲子園・WBCなど)の曲もおすすめ
熱闘甲子園のテーマソングや甲子園の行進曲、WBCの各局のテーマソングなども、野球少年たちのテンションが上がるオススメの曲が多いです。
【2023年熱闘甲子園テーマソング】
◉ATSUSHI×東京スカパラダイスオーケストラ「フォトグラフ」
【2023年WBC各局】
◉TBS:Journey「Separate Ways」
◉テレビ朝日:布袋寅泰「Battle Without Honor or Humanity」
◉J SPORTS:フジファブリック 「ミラクルレボリューション No.9」
◉Prime Video:MAN WITH A MISSION「Freak It! ft. Tokyo Ska Paradise Orchestra」
野球関連アニメのOP曲もおすすめ
野球に関するアニメを見ていた野球少年も多いのではないでしょうか?
疾走感のあるカッコいい曲が多いのでオススメです。
【メジャー】
◉ロードオブメジャー「心絵」
◉ベリーグッドマン「ドリームキャッチャー」
【おおきく振りかぶって】
◉Base Ball Bear「ドラマチック」
◉いきものがかり「青春ライン」
◉SunSet Swish 「ありがとう」
◉Galileo Galilei「夏空」
【ダイヤのA】
◉GLAY「疾走れ!ミライ」
◉Tom-H@ck featuring 大石昌良「Go EXCEED!!」
泣けるオススメBGM
オススメの泣けるBGMを取りまとめみました。
監督・コーチ・保護者からのメッセージや友へのメッセージなどを流す場面と相性が良いです。
◉buck number 「手紙」「水平線」
◉ファンキーモンキーベイビーズ「あとひとつ」
◉ゆず「栄光の架橋」
◉優里「ビリミリオン」
◉SEKAI NO OWARI「サザンカ」
◉ケツメイシ「涙」
◉スキマスイッチ「ボクノート」
◉Official髭男dism「宿命」
◉高橋優「HIGH FIVE」
◉湘南乃風「ライバル」
◉Kiroro「すてきだね」
元気が出るオススメBGM
次に選手たちが笑顔になれる楽しいBGMをご紹介します。
躍動感あふれる試合中の写真・動画と相性が良いです。
◉the pillows「Funny Bunny」※いろいろなアーティストにカバーされています!
◉緑黄色社会「Mela!」「始まりの歌」
◉10-FEET「第ゼロ感」
◉WANIMA「ともに」
◉King Gnu「Teenager Forever」
◉Mrs. GREEN APPLE「ダンスホール」「ケセラセラ」
◉SEKAI NO OWARI「最高到達点」
◉Ado「私は最強」※Mrs. GREEN APPLEバージョンもあります!
◉天才凡人「ヒーローインタビュー」
◉SUPER BEAVER「ひたむき」
◉BiSH「beautifulさ」
◉CHARCOAL FILTER「Brand-New Myself」
◉嵐「GUTS !」
卒団ムービーの作り方③ 写真(動画)を用意する
次にムービーの素材を用意します。
BGMを選ぶ作業と写真(動画)を用意するのはどちらが先でも問題はないのですが、関係者の方々から素材を集めるのに時間がかかりそうな場合は、写真(動画)の用意から始めても良いですね。
用意する写真
卒団ムービーに使用する写真は、卒団メンバーの感動的な思い出を共有できるような写真を選ぶと良いでしょう。
以下は、卒団ムービーで用意すべき写真例です。
チームの全体写真
チーム全体の集合写真を使用することで、共に活動してきたチームメンバーの結束感・絆を感じることが出来ます。
特に、チームが参加した試合やチームの年間イベントなどの写真は、活気と共に過ごした時間を思い起こさせます。
卒団メンバーの集合写真
卒団メンバーのみの集合写真も用意しておきましょう。
入手可能であれば、入団~6年生までの各学年の写真を用意できれば、初めて参加した瞬間から最後の瞬間までの成長を追うことが出来、卒団メンバーもこれまでを振り返ることが出来ます。
卒団生の個別写真
各卒団メンバーの個別写真を使用すると、個々の特徴や成長をより感じやすくなります。
個別写真は、「顔立ちのわかる顔正面アップの写真」と「プレー中の自然な姿の写真」を使用するとプロ野球の選手紹介のような、カッコよいムービーに仕上がります。
監督・コーチ・(保護者)の写真
関係者からの感謝のメッセージを添える場合は、監督・コーチ・保護者の写真も良いでしょう。
お世話になった方々の写真にメッセージが添えられていたら、涙腺崩壊間違いなしです。
用意する動画
卒団ムービーに使用する動画も、卒団メンバーの思い出を呼び起こす効果があります。
野球は躍動感のあるスポーツなので、実際に動いてプレーしている姿などをムービーに盛り込むとよりカッコイイ仕上がりになるでしょう。
成長の軌跡(練習・試合)
卒団メンバーたちの練習中や試合中の躍動感あふれるプレー動画を盛り込むことで、プロ野球中継のようなカッコいい仕上がりになります。
例えば、入団時の動画と6年生の時の動画を使用すると、成長の過程がよりリアルに伝わります。
普段の様子が分かる動画
ハートウォーミングな瞬間や笑い、涙が混ざった動画なども過去の楽しかった記憶が思い出されて良いですね。
例えば、お昼ご飯休憩でふざけたり、笑いあったりする子どもたちの自然体な姿は、野球練習時の真剣な姿とのギャップも感じられますし、各メンバーの人柄なども凝縮したムービーに仕上がります。
メッセージ動画
卒団メンバーや関係者(監督・コーチ・保護者)などからの感謝のメッセージを動画で組み込めば、より感動を誘えます。
写真・動画以外に用意するもの
写真や動画以外では、関係者からのエピソードやメッセージ収集が必要となります。
収集した内容をムービーに音声で入れるのか、文章で入れるのかによって、収集すべきものが変わります。
素材の回収方法(無料)
各種素材は監督・コーチ・保護者から提供いただく形になると思いますが、個別お会いして写真や動画を収集するのは困難なため、チームで活用している連絡ツールを通して協力を呼びかけ、クラウド上にデータを入れてもらうのが一番手っ取り早いです。
LINEアルバムを使う
関係者が皆LINEをやっている場合は、LINEのアルバムに収集をお願いするのも一つの手です。
ただし、LINEのアルバムにアップロードされた写真は、圧縮されて保存・共有されるため、画質が落ちた状態で届くことになります。
高画質の写真を使いたい場合は、以下にあげる別の手段もご活用ください。
googleフォトを使う
Googleフォト は、Googleによって提供されている写真、動画用クラウドストレージサービスです。
チーム専用のgoogleアカウントを作成し、関係者にログインID等を共有、Googleフォトに直接アップロードをすることで、画質を落とさず無料でデータの受け渡しが可能です。
卒団ムービーの作り方④ 動画編集ソフトで制作に着手
ムービーの構成と全ての素材が揃ったら、早速制作していきましょう。
無料の動画編集ソフトやアプリは探せばたくさん出てきますが、機能制限が多く操作性も悪いため、思うようなムービーに仕上がらないという声も聞こえてきます。
有料ソフト・アプリも含めて必要な機能が最低限揃っている中で一番安価なものをお探しください。
(もちろん無料の範囲内でも問題ないですし、いっそのこと上の方でも記載したスキルのフリマ【ココナラ】を利用するという手もあります)
ポイント:見る側を飽きさせない工夫
写真のスライドショーだけでは単調でつまらなく感じてしまう場合もある為、適度に動画も挟んだ構成にするのがベスト。
また、写真の切り替えスピードやBGMの切り替えタイミングなどにも気を配りましょう。
編集の流れ
写真を構成通りに配置
写真にアニメーションを入れる
BGMを入れる
メッセージを挿入
卒団式で流すだけならココまででOK!
念のため、自分以外の人にもムービーに問題がないかをチェックしてもらいましょう。
特に、個人名に誤りがないか、また誰かを不快にさせるような不適切な表現がないか等に注意しましょう。
また、卒団式での上映だけでなく卒団メンバーに配布をするなら、DVDやBlu-rayを用意しましょう。
卒団ムービーは思い出の記念品になること間違いなし!
約6年もの間チームで頑張ってきた子どもたちには数えきれないほどの思い出があります。
「卒団ムービー」は、そんな子どもたちの思い出の引き出しを開けるお手伝いをしてくれます。
いろいろな困難を仲間と共に乗り越えてきた経験を糧に、新しい環境でも前を向いて歩いて行ってもらいたいのが親心。
卒団ムービーの視聴後はぜひ子どもたちの成長を振り返り、努力を讃える場面を家族内でも作ってあげてください!