こんにちは、野球指導者のケンスケです。
新学年となりチームも一新、レギュラー争いが生まれたりポジションが変わったりする選手も多いのではないでしょうか。
今回は、レギュラーとして試合に出るために必要な能力や心構えなどを、指導者（監督）の目線からポジション別にまとめました。
「新チームでレギュラーをつかみたい」
「新しいポジションに挑戦したい」
「ライバルとのスタメン争いを制したい」
こういった思いを持つ選手は必見です！
執筆者の紹介
執筆者：野球指導者パパ「ケンスケ」
◇30代、全年齢対象の野球パーソナルトレーナー！指導歴は10年以上
◇小学3年生から野球を始め、現在も草野球プレイヤー
◇過去には学習塾の先生をやっていたこともあるため教え方はピカイチ！
◇かなりコアな知識まで豊富な野球オタク
投手（ピッチャー）
①ストライクを投げる能力
まずはストライクが入らなければアウトをとることができません。
速球やクイックモーションなども大切ですが、まずはマウンド間（学童野球は16m）のキャッチボールで確実にストライクが投げられることを目標にしましょう。
②ピンチでも冷静さを保つ精神力
ピッチャーはピンチでも常に冷静で、自分のペースで投球することが大切です。
普段の練習からピンチの場面を想定しておくことで、試合でも落ち着いて投球できるように準備しておきましょう。
※ピッチャーに必要な能力と練習方法については、下記の記事でも詳しく解説しています！
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捕手（キャッチャー）
①確実に捕球する能力
キャッチャーは全ての投球を捕らなければいけません。
まずはどんなコースにきても確実に捕球できるよう、キャッチボールからグラブやミットの真ん中（芯の部分）で捕るよう心がけましょう。
②ワンバウンドを後ろにそらさないこと
試合ではワンバウンドの投球も多く、後ろにそらしてしまうと進塁や失点につながります。
ワンバウンドは無理に捕りにいかず、まずはプロテクターに当てる意識で前に止める練習をしておきましょう。
③周りを見て指示を出せる判断力
キャッチャーはグラウンド内を全て見渡せるポジションです。
瞬時に状況を判断し、野手に指示を出さなければいけません。
まずは間違えることを恐れず、瞬時に判断して大きな声で指示を出す練習をしてみましょう。
一塁手（ファースト）
①送球を確実に捕球する能力
内野ゴロは、ファーストが送球を捕れないとアウトにはなりません。
ワンバウンドや横にそれた送球でも確実に捕球できるよう、キャッチボールから意識しましょう。
キャッチャーと違い、ワンバウンドは体で止めるのではなく捕球しなければなりません。
難しいバウンドでもまずはミットに当てる練習をしておきましょう。
②内野手や投手に声をかける気づかい
ファーストは内野手の中でも動きが少ないポジションのため、周りの状況を見る余裕が生まれます。
ピンチの時などは積極的に周りに声をかけ、味方を盛り上げたり落ち着けたりと「縁の下の力持ち」の役割もできるのが良い選手です。
二塁手（セカンド）
①小回りのきく足さばき
セカンドはいろいろな方向に送球する場面も多く、守備範囲も広いため足を動かすことが大切です。
強い送球はあまり必要ないため、大きな動きよりも細かく素早い動きをキャッチボールから意識しておきましょう。
②広い視野
外野からの中継プレーやセカンドダブルプレーなど、セカンドは360度すべてに気を配ってプレーすることが求められます。
普段の練習からグラウンド内のいろいろな方向に気を配り、広い視野で動けるようにしておきましょう。
三塁手（サード）
①送球の正確性
サードからの一塁送球は距離も遠く、正確な送球が求められます。
ワンバウンド送球でも良いので、遠い距離を確実に送球できるよう練習しておきましょう。
②打球を怖がらず前に出て捕球すること
右打者が思い切り引っ張った打球やボテボテのゴロなど、サードは前後の動きが求められます。
強い打球を怖がることなく捕球する、弱い打球は思い切って前進して捕球することが必要です。
ノックで強い打球と弱い打球の両方を打ってもらい、前後の打球に慣れておきましょう。
遊撃手（ショート）
①ゴロの捕球能力
ショートにはさまざまなバウンド、さまざまな強さのゴロが飛んできます。
難しい打球でも確実に捕球してアウトにできるよう、いろいろな打球をノックで経験しましょう。
②強い送球
ショートの深い位置から一塁でアウトにできるかできないかが、失点率に大きくかかわってきます。
キャッチボールから強いボールを投げることを意識し、遠い距離からでも強い球を投げてアウトにする練習をしておきましょう。
外野手（レフト・センター・ライト）
①フライを捕る能力
外野手はなんといってもフライを捕球できることが大切です。
試合での打球はスピンがかかるため、ノックを数多く受けて実戦に近い打球を練習しましょう。
②ゴロを後ろにそらさないこと
外野へのゴロは後ろにそらすと長打やホームランになってしまいます。
横の打球は無理せず回り込んだりして、とにかく後ろにだけはそらさないという気持ちで打球を処理しましょう。
③カバーリングの意識
内野の送球は外野手が全てカバーしなければいけません。
ボールが抜けてから追いかけたのでは間に合わないので、内野手が送球体勢に入った瞬間に全力でカバーに走りましょう。
まとめ
今回はポジション別に必要な能力や考え方をまとめました。
レギュラーをつかむためには、各ポジションの役割を理解し、それに応じたスキルを磨くことが不可欠です。
ただがむしゃらに練習するのではなく、「自分のポジションで求められることは何か？」を考えながら取り組むことで、成長のスピードは格段に上がります。
また、技術だけでなく、試合での判断力やチームメイトとの連携、声掛けなども大切な要素です。
日々の練習から意識を高め、監督や仲間に「この選手と一緒に戦いたい」と思わせることが、レギュラー獲得への近道です。
自分のやりたいポジション、勝ち取りたいポジションがある選手はぜひ本記事を参考にして練習してみてください！